はらぺこさんが通る

Over30のカオスな日々

男の子になれない女の子 その2

3回目の更新。

誰か読んでくれる人がいるとわかると素直に嬉しいはらぺこ。

 

そもそもこの「はらぺこ」という名前にしているのは

いつしか定着した食いしん坊キャラからつけた。

いっぱい食べる人は魅力的だという

変な価値観に子供の頃から囚われている。

 

小学校での給食は他の男子と一緒に隣のクラスにいっておかわりをせしめ、

それでも足りない場合は給食室まで行っていた。

 

「女の子だけどいっぱい食べれる私って素敵。」

 

一体なに目線で見ての価値基準だったのだろう。

 

食い意地張ってる他にも

お転婆とかじゃじゃ馬とか鉄砲玉と呼ばれて、

親も行動範囲が読めない子供だと諦めていた。

 

勇気とか冒険とか友情とか少年ジャンプみたいなワードに惹かれ、

後頭部刈り上げでスカートも履かない子になっていたし、

女の子たちが一文字ハンドルの籠付きチャリに乗る中、

5段階ギアのマウンテンバイクに乗っていた。

 

とにかく限りなく少年に近かった。

 

男子からは「男女(オトコオンナ)」というあだ名をつけられた。

女子からは頼り甲斐のある女の子ポジションを獲得した。

 

だけど実際は力も知識もない。

 

中途半端な自分。

 

ただ幸いその当時はそこまでネガティブな感情というのが芽生えなかった。

自分の思うように、やりたいように、子供らしく振る舞えていたと思う。

 

意識が変わったのは中学校に上がってすぐ。

1つ上の先輩たちのなんと大人なことか。

他の小学校出身の子たちのなんと進んでいることか。

 

私の人生の中で文化大革命みたいな激動の時代が訪れた。

 

ボーイッシュ、、、恥ずかしい!

 

それまで「男女」とか「恋愛」とか

少女漫画の延長のそのまた向こうくらいの話だったのが、

今すぐこのステージに上がらなければ置いていかれるという焦りを覚え、

「とにかく女っぽくならなければ!私は女なのだから!」と、髪を伸ばし始めた。

 化粧にも手を出した。

 

今思うと本当余計なことしていたなと思うのだけど、

その当時は必死だったのを覚えている。

 

「今すぐ体も心も成長しなければいけない」と思った。

 

それにも関わらず少し気をぬくと

引き続き男の子に間違われる日々は続いていた。

 

実際中学校2年生まで間違われていた。

 

生理だって来てたし、ブラジャーだってしてたし、

髪の毛もボブくらいにはなっていたのに。

 

もうこれは周りに男子でいることを

望まれているのではないかとさえ思う時もあった。

 

 

つづく

 

思えば小学校の学芸会で覚えている役は

イソップ物語で動物と鳥類が戦う話のコウモリ役。

ライオン役のオーディションに落ちてのコウモリ役。

 

なんと中途半端な自分。